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海外旅行、自力旅情報。今シリアから難民がドイツを目指すのか? 分からないけど不安な人に10分で分かる簡単な解説。 [海外情報・ニュース・世界情勢など]

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今、現在、連日テレビでこのニュースが流れています。朝や夕方のニュースやネットニュースでも見かけている方も多いのでは無いでしょうか?


私も、このニュースを見ては、少しだけ紹介される内容をなんとなく聞いていたりしました。

しかし、海外旅行に関したブログを書いてる身としては気になるところ。私は見ていなかったのですが、それはある写真が公開されてから大きく扱われ始めたのかと思いました。












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『溺死したシリア難民の男児の写真に世界が衝撃を受ける』 (2015/09/03)から大きく見聞きするようになったような気がします。
出典:http://www.akb48matomemory.com




それはトルコの海外に打ち上げられた一人の男児の写真だった。



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名前はアイランちゃん3歳、シリアを脱出してギリシャの対岸コス島に向かうクルド人の難民だった。その途中波の高い海に船が転覆して死亡した。
同じ船に載っていた乗客、12人も死亡した。

その死亡した中には彼の幼い兄も母親も居た。残ったのは彼の父親だけだった。



この記事が出た後世界には衝撃が走り、各メディアが大きく取り上げ、ヨーロッパ全土に大きな波紋を広げEU各国の政策に大きな影響を及ぼし始めたのです。

有る記者の質問にイギリスのキャメロン首相は次のように答えた。

イギリスのキャメロン首相は写真に対するコメントをした際、記者とのこんなやりとりが交わされました。
 
「一人の父親として、トルコのビーチでの幼い男の子の光景には、深く心が動かされました」(キャメロン首相)
「あなたは十分に対処していないと批判されています」(記者)
「やっています。難民の命を救うためにイギリス海軍を地中海に派遣して・・・」(キャメロン首相)
「一人の父親として、あの男の子の写真を見て、もっとやらなければいけないと思わないのですか?」(記者)
「やります。これまでもやってきました。だから地中海にイギリス海軍を派遣しているんです」(キャメロン首相)

何度もこのニュース映像は流れました。

一国の首相があのような質問を投げてくる状況に逆に悲しくなってさえ来ました。そんなに国の政策を簡単に決められる訳がないだろうに!!(怒り)それを国の首相を挑発してする質問なのかと、あの記者の神経を疑いました。


難民問題は非常に難しい。

受け入れはそんなに簡単でないのは明白でしょう。
文化も、家もお金も無い状態で大挙して押し寄せてくるのです。それをすぐに対策が打てるほど良い準備がされていたとは思えないのです。

各言う日本だって、難民を受け入れられるように成熟した国とはあまり思えないのが正直です。

あのキャメロン首相のニュースが流れると同時に、フランスのオランド大統領など行動に写すと声明を発表し始めました。



アイランちゃんの家はトルコの国境に近いシリアのコバニから逃れてきたクルド人だった。

クルドでは中東の過激派組織 『イスラム国(IS)』とクルド人武装勢力との激しい戦闘が数ヶ月続いていてそれを逃れる為、脱出をしようとしたのである。

元々はシリアの首都ダマスカスで床屋をしていたが、戦闘から逃れる為3年前にシリアの北部アレッポに移り、それからトルコとの国境近くのクルド人の街コバニに逃れたのです。
トルコに移り住んでからはカナダに住むティマさんの仕送りを足しに暮らしていました。
そしてカナダに居る親戚は欧州にいくことを進めたといいます。

そこで奥さんは泳げない事も危惧していたようなのですが、決心をして家族でギリシャに向かう事を決意したようです。

彼らは密航業者に4000ユーロ(約53万円)を支払ったが、波が高くなった時ボートを操舵していた密航業者は海に飛び込んで逃げ出したらしいです。

その上での悲しい事故だったようです。




そもそも、彼ら難民は何処の人なのかと、私は思ったのです。そして、シリアから逃げ出す理由は何なのかと。


実は私はこのアイランちゃんの写真が出た翌日の4日頃からこのニュースを目にし始めました。

それは『ハンガリーの駅にシリア人難民が大勢押し寄せている』……と。  『その為、ハンガリー駅を一時封鎖している』と言う物だった。

一時封鎖?!


シリアやトルコから来た難民がハンガリーの駅に国際列車に乗るため大挙して押しよせているのだという。

ハンガリーの駅に何故難民が押し寄せたのかと思いました。

ですが、背景はこのような状態だったのですね。





シリア騒乱(シリアそうらん)は、2011年1月26日よりシリアで続いている反政府運動及びシリア政府軍と反体制派による武力衝突である。後述の通り、国際連合などにより事実上の内戦状態と認識されていることからシリア内戦と表現される場合もある[注 1][4][5]。また、シリア危機と表現するメディアもある[6][7]。(アラブの春による民主化運動の動きにより現在の状況に至っている)

内戦と呼ばれることがよくあることから、シリア国民同士の紛争と思われがちだが、実際にはシリア国外からの勢力も多い。また、アサド政権と反政権派勢力間だけでなく、反政権派勢力間での戦闘、さらにジハード主義勢力の過激派組織ISILやヌスラ戦線とシリア北部のクルド人勢力の間での衝突なども起こっている。

シリアで内戦が激化している理由として、トルコやアラブ・イスラム世界の中で敵対関係にあるイスラエルなどと国境を接しているという地政学的事情もある。さらに、アサド大統領がシーア派の分派であるアラウィー派であるのに対し、反政府勢力はスンニ派が多く、一種の宗派対立の様相も呈している。  ~Wikipediaより~


アラブの春(アラブのはる、英語: Arab Spring)とは、2010年から2012年にかけてアラブ世界において発生した、前例にない大規模反政府デモを主とした騒乱の総称である。2010年12月18日に始まったチュニジアのジャスミン革命から、アラブ世界に波及した。また、現政権に対する抗議・デモ活動はその他の地域にも広がりを見せており、アラブの春の事象の一部に含む場合がある。各国におけるデモは2013年に入っても続いた。なお、“Arab Spring”という言葉自体は2005年前後から一部で使用されていたものである。

一方で、2012年に入ると政権の打倒が実現したエジプトやリビアでも国内の対立や衝突が起きるなど民主化に綻びが見られ始めた。また、遅れて反政府デモが盛り上がりを見せたシリアでは泥沼の内戦状態に突入し、国内のスンナ派とシーア派の対立やアルカイダ系の介入などによる火種が周辺国にも影響を及す恐れが懸念されるようになった。そして2014年には、元アルカイダ系のイスラーム過激派組織「ISIL」がシリアとイラクの国境をまたぎ台頭するなど、地域情勢は深刻な事態に陥っている。  ~Wikipediaより~



現在も、アサド政権と反政府組織との内戦が続く中、アルカイダやイスラム国(IS)の大量虐殺が続くシリアでは大量に他国へ移民するしか方法が無い状態である様なのだ。

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出典:http//www.sankei.com
ブタペスト東駅に押し寄せる難民の人々の波。

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出典:http//www.sankei.com
電車に乗り込む人々。目指しているのはドイツ。

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出典:http//www.sankei.com
国際列車への乗車を拒否されて抗議している人々。目指すドイツに向かう事が出来ない様子だ。


その為、9月4日の時点ではハンガリーからドイツに向かう国際列車に乗るために難民が4000人近く押し寄せてきていた。

ハンガリー政府はこれを警察までも動員して入国をさせない政策を打ち出した為、ブタペストの東駅には難民が足止め状態になりました。(その後バスを指揮し移動させる事を実施しました)
ハンガリーにはシリア、イラクの他アフガニスタンからの難民が増え続け、毎日3千人。既に16万人の難民が流入してきているそうです。



その後、4日には列車の運行が再開されない為、1000人がそこから陸路オーストリアの国境へ徒歩で向かうべく移動し始めます。その距離なんと160Km。

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出典:http//www.sankei.com
オーストリアの国境に向けて移動しはじめた難民の人々。




ガーディアンによると2015年ドイツの難民受け入れは80万人になるだろうと予想されています。2014年の4倍。ドイツ人口は8000万人なので1%の難民が入国する事になります。

ドイツは少子高齢化・労働人口の減少を移民で人口をキープするといった政策をとっている為、多くの難民がドイツを目指します。
但し受け入れ率は半分以下しかありません。

スウェーデン・デンマーク等は70%近くもの難民・移民を受け入れているのですが、「経済的に豊かな国ドイツ」への憧れから、皆ドイツを目指すようです。

イギリスにも難民は入国しています。イギリスの難民入国数は2万6千人。(6月の予想なので大きく変わるでしょうが)
いかにドイツが多くの難民を受け入れてるか分かるでしょう。
出典:http://ameblo.jp/nori3910


私が今回ニュースなどを見ていて思った事は、この難民の方達は私たちと何も変わらない普通の方達だった事です。
貧しいわけでも、衣服も着けてないアフリカの方達のような文明とかけ離れた人たちでなく、ごく普通の人達、私たちの隣で暮らしていても可笑しくない人達だったということです。
こんな今の普通の暮らしをしたいる私達と同じような生活環境の人たちなのに、そうゆう酷い情勢の国は多いのだと改めて思う日でした。

海外旅行を薦める記事を書いていても、このような世界の記事にはさらに目を光らせていないといけないと実に詰まらせられる今の気持でした。




オーストリアの国境に彼らは到着したみたいです。

まだまだ、これからEU加盟国の受け入れ人数の割り振りや、世界の役割は膨大だと思います。

追記:9/7
移民の受入れに寛容なドイツでも昨日は受入れ政策に反対する極右組織のデモは有ったみたいです。
必ずしも全ての人がこの政策に賛成と言う訳ではないようです。



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